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娑婆の空気はうまい

昨日は5週間ぶりくらいに、24時間のうち一瞬も職場に足を踏み入れない一日でした。
業務が肥大化している原因は自分にもあるのであまり被害者面はできないのですが、とりあえず休みでした。
あまりにも嬉しかったので、新宿で半日ひとりデート(自分へのご褒美というスイーツ的発想)と洒落込みました。
その一環として、約1年ぶりに映画を観たので、今日はその感想を書きます。
例によって異様に長く、かつ、ネタバレ全開なので、閲覧の際にはご注意下さい。






【アリス・イン・ワンダーランド感想(ネタバレ注意)】

以下の感想は、もう20年以上前に観たディズニーアニメ+絵本の知識しか持たずに記載しているので、
「原作読めば分かるだろ、知ったか乙」という内容が含まれるかもしれません。ご了承下さい。

0 はじめに
 3D全盛の今、あえて2Dの劇場で観覧。ポリゴンで描かれた女なんてイヤですよ!(ゲーム帝国より)
 彼女もシューティングも格ゲーも二次元に限るぜ!
 侘び寂びを解しない日本人が多いのか、初日なのに客席は3割程度の入りでした。

1 ジョニー・ディップが空気
 とにかく彼がハジけ切れていません。
 もっとこう、ダークヒーロー的な感じで、「バットマン」のジョーカーをちょっとだけ善人にしたようなハチャメチャな感じを期待していたので、かなり拍子抜けでした。もっともあくまでディズニー映画なので、過剰なエログロバイオレンスは持ち込めないのかもしれませんが。
 アリスとの恋なども別にないし、ジョニデ好きな女子は拍子抜けするのではないでしょうか。

(1)魔法などの特殊能力がない、戦闘力も普通
  なんか普通なんです。
  職業騎士とガチでやり合うのだから戦闘力は普通以上なのかもしれませんが、それにしても普通です。
  酷かったのが、
 「じゃあ帽子で行こう 船や馬車もいいけれど、やっぱり乗り物なら帽子が一番」
  というセリフが出てきて、おお、やっとこの世界観らしいデタラメなセリフが出てきたな、と思ったら、
  単に自分が被っている帽子に小さくなったアリスを乗せて、普通に歩き出したので
 「お前が動くんかい!」
 という突っ込みを入れた次第です。
 
 その後、敵に囲まれて、逃げ切れないことを悟った帽子屋は、アリスを帽子の中に入れると
 「白の女王の所へ!」
 と叫んで帽子を空高く放り投げます。
 当然、帽子は不思議な力で、デタラメな軌道を描いてから目的地へ一直線!
 かと思いきや、小さな川を越えただけで、草むらに「ぽてっ」と落ちる帽子。なんという厳格な物理法則!
 移動手段を絶たれたアリスは一晩そこで眠り、翌朝、騎士の命を受けて自分を探しに来た犬(敵キャラ)に発見されます。
 アリスは何故かその犬を一喝することで寝返らせ、彼に命じて赤の女王の城へと向かわせます。

 つまり、物語の進行的には
 ジョニーディップ<<犬

(2)アリスを勇気付けたり、アリスの考え方に影響を与えることがない
 含蓄のある事をアリスに言ったり、行動のヒントを示したりするのは、主にチェシャ猫と芋虫爺さんの役です。
 戦うことを躊躇し、現実世界で結婚を迫られた時のように、皆の前から逃げ出してしまうアリスに対して

「運命は自分で切り開かなければならぬ」

 的なことを言って諭すのは芋虫爺さんであり、帽子屋はただ槍(伝説の武器でもなんでもない)を持って突っ立っているだけです。
 その後爺さんは「サナギになる」と言い残してアリスの前から去り(形としては目の前に留まってはいるのですが)、アリスとは二度と会えなくなりますが、現実世界に戻ったアリスとラストシーンで再会します。
 これだけ見たら、どう考えても芋虫>>>ジョニー・ディップです。

 チェシャ猫は原作と同じように、人を食った言動でアリスを惑わし、不思議な力をふんだんに使って場面を自由に行き来し、ストーリー進行役としての役割を果たします。帽子屋がピンチになった時に救いの手を差し伸べるのも彼です。
 どう考えても、チェシャ猫>>>ジョニー・ディップです。


(3)共感できる行動があまりない
 これは完全に自分の主観なのですが。
 彼がやった事というと
 ・女王の取り巻きが、女王の身体的コンプレックスに合わせて、つけ鼻等を使って自分の体を奇形に見せかけている  ことを見抜き、皆の前でそれを指摘して、混乱させる
   
 その場から脱出するにはやむをえない行動かもしれませんが、「王様は裸だ!」と指摘する方は簡単ですが、裸でいる王様にはそうなってしまうだけの悲しい理由が存在するわけで(現実世界と一緒です)、100%正義の行動では無いと思います。

 ・本来1vs1の決闘というルールであるにもかかわらず、アリスのピンチに際して戦いに介入し、全面戦争に発展さ  せてしまう
 
 例え敵の勢力が悪者だろうが、過去に何が行われていようが、双方の合意によって決定された規定を破ってまで手を出す大義名分が白の女王側に、ましてや彼にあるとは思えません。
 生身の人間vsバケモノで戦力的に絶対不利だから、という理由があるかもしれませんが、実際に戦っているのはアリスの持っている剣な訳ですし。バケモノも剣の事を「宿敵」と言っています。宿敵認定するということは、それだけ実力が拮抗しているということでしょう。
 仮に大きな戦力差があるとしても、ならばその差をアリスの精神力で克服して、逆境を跳ね除けることで物語に大きなカタルシス浄化が生じるわけです。堕武者が何を言うかという感じですねすみません。
 しかし、ましてや、このタイプの決闘というのは、お互いが全勢力を戦いに投入してしまうと双方に甚大な被害が出てしまうから、最小限の殺し合いで問題を解決しましょう、という目的の元に行われているので、彼の取った行動は誤りだと思います。

(4)狂気性が中途半端
 帽子屋はとにかくヘンテコな存在でなければならないわけですが、彼の場合
 ・机の上がグシャグシャなティーパーティを主催し、わざわざ机の上を踏み歩いてアリスに近寄ってくる
 ・よく分からない謎掛けをする
 ・帽子の種類を延々喋り続ける

 以外は極めて常識的な人物だったように思います。
 「カラスと書き物机は何故似ていると思う?」という問いって、もしかして英語じゃないと意味が通らない文字か音の遊びなんでしょうか。
 帽子屋から散々振られたこの謎掛けを、別れ際に今度はアリスの側から口にします。
 帰ってきた答えは
 
 「分からない」

  工エエェェ(´д`)ェェエエ工

 もしかして「分からない」が答えなのか?
 躁鬱がそんなに極端な訳でもなく、捕まって女王の前に引っ立てられるシーンや、処刑場に向かうシーンでは普通に辛そうなので(前者のシーンではその後突如喋り倒しましたが、それも計算あってのことです)、そういう時こそ支離滅裂なパフォーマンスをしてほしかった(後者のシーンの帽子屋は幻影だったのかもしれませんが)

(5)トラウマ描写が後に繋がらない
 お祭りの最中に赤の女王軍に襲撃されたことがトラウマになるシーンがあるのですが、特にそれが後半意味を持つことはありませんでした。
 てっきり最終決戦の最中に
「トラウマを思い出して怯み、アリスが勇気付ける」あるいは
「村を焼き払われた恨みが爆発して、卑劣な手段を使ってでもラスボスを追い詰める」
 ということになるのかなあと思ったのですが。
 彼がした加勢は、言うなればロープに飛んだ相手の足をリング外から掬った程度の、小悪党の所業だと思います。
 突然例えがプロレスですみません。

(6)最後のダンスはナメてんのか
  ○○という凄い愉快なダンスがあるらしいよ!
  彼は○○というダンスがとても上手いんだぜ!

  と、話を膨らませるだけ膨らませておいて、彼が繰り出したのは
  突然鳴り出したディスコ調ミュージックに合わせて行う、忙しめかつ普通のダンス

  ということで激しく期待はずれでした。もしかしてマイコーを意識したのでしょうか。
  
  むしろ「全く動かない」ほうが狂っていると思うんですけどね。
  ひとしきり静止した後、皆で
  「こりゃあ愉快だ!ヒャッハーーーーーー!」
  とかバカ騒ぎしたほうが面白かったんじゃないかなあ。

2 因果関係の説明がない
 シーンを逐一チェックして勝手に伏線認定をし、予想が外れると「伏線投げっぱなしだ!けしからん!」と騒ぐのは
ダメな鑑賞法の一つです。すみません。

(1)ネックレスは何の意味だったのよ
 母親が自分のネックレスを外し、アリスに付けさせて
 「綺麗だわ」
 というシーンがあるのですが、結局最後までネックレスは関係なかったような。
 (あれ?夢の中でアリスはネックレス付けてたっけ?記憶が怪しいのでこの件はちょっと保留にします)

(2)何故敵が寝返るのか
 ・序盤でアリスに襲い掛かったネコバス風のバケモノ(名前失念)は、何故後半でアリスと打ち解けたのか?体が大  きくなったから?
 ・先ほど犬が寝返るシーンについて延べましたが、その前に、騎士やトランプ兵と共にアリスを探しに来た犬が、必 死に辺りの匂いを嗅ぎまわり、ティーポットの中に隠れているアリスを発見したにもかかわらず、帽子屋に睨まれ  て帰っていくシーンがあります。
  家族が女王によって投獄されているため、仕方なく、しかし任務遂行に燃えてアリスを探している犬が、なぜター ゲットを前にして簡単に諦めたり、あまつさえ寝返るのか、全く分かりません。

(3)預言の書に背くとどうなるのよ
 アリスは最初、預言の書(アリスがラスボスに立ち向かい、倒すという内容)を見たときに「こんな事できるわけないわ」と、預言の書に従うことを拒否します。
 中盤では、帽子屋を救うために、預言の書に無い行動を自らの意思で選択します。
 しかし最終的には、預言の書通りにラスボスを倒すべく自らを鼓舞します。
 どないやねん、という感じであります。
 最後の決戦では自らの意志で戦いに赴いているので、未来の結果が一緒でも、自分の意志で選択したことには意義があるということなのでしょうか。

 また、預言の書に背くな、という警告は周囲からなされますが、背くととどのような恐ろしいことが起こるのか、ということについては、誰も教えてくれなかったように思います。
 預言の書通りにラスボスを倒さなかった場合のリスクについても、白の女王の街がまた滅茶苦茶にされるかも(帽子屋のトラウマ事件)?くらいしか思いつきません。


3 赤の女王の扱いの酷さ

(1)100%の悪人としては描いていないのに
  最初は極悪非道の権力者として描かれる
 ⇒信頼している(恋人と思っている)部下に、不安や寂しさをぽつりと呟く(信頼されるより、恐れられた方がいい  のかしら?と自問)
 ⇒そして、その部下にも裏切られる(しかし裏切られたことに気づかない)
 ⇒帽子屋の策略によって、取巻きが皆心の底からは付き従っていなかったことが露呈
 ⇒激怒し粛清開始(やっぱり恐れられている方がいいわ!)

 という流れなので、彼女が横暴な振る舞いをするようになった悲しい過去とかがどこかで描かれて、しかもそのエピソードには、物語中では絶対的な味方である白の女王(二人は姉妹)が関わっているのではないか、最終決戦の中でその辺のどんでん返しがあるのではないか?
 と、勝手に期待していたのですが、普通に悪人は悪人のまま終わりました。

(2)最後のシーンの救いの無さ
 普通に白の女王側=アリスが勝利し、赤の女王は白の女王によって永久追放処分となります(しかも、「本来なら死罪ですが、私は殺生はしないと決めています」と勿体付けられて!)。まるで救いが無い。
 さらに最後は恋人である騎士にも殺されかけ、そこで始めて彼との信頼関係も存在していなかったことに気付かされてしまいます。
そして、自分を愛していないと分かった騎士と、死ぬまで一緒に居なければならないという処分が下ります。しかも、騎士にとって、自分と永遠に一緒に居ることは耐えがたい苦痛である、ということも分かってしまいます。

(3)白の女王の闇が描かれるかと思ったらそんなことはなかった
 白の女王は絶対善と思わせておいて、マッドサイエンティスト的な一面もあり、人間の指を鍋で煮たり、鍋の中に極めて下品に唾を吐いたりします。
 これは豹変する場面で期待できるかも!と思ったら、その後は普通に理性の象徴として描かれるのみでした。
 いきなり衣装が全部黒になるとか、魔法で美人に見せかけてたけど本当は赤の女王やラスボス以上に醜悪なクリーチャーだとか、赤の女王を最後は惨殺しようとしてアリスが止めに入るとか、色々なパターンを期待したのですが。

 ちなみに、映像的にはブッちぎりで可愛かったです。日本のオタクも大喜びだ!

4 パラレルワールド的要素について
 ワンダーランド(並びにアンダーランド)は、基本的には「繰り返す世界」ですが、夢の主であるアリスだけは現実世界の時の流れに支配されており、周囲の人間はそのままなのに自分だけが成長していき、それによって周囲の反応も変わってくるという、少し変わった形のパラレルワールドの様相を呈しています。小さい頃に君とは何回も合っているはずなのに、君は変わったな、みたいな描写があります。繰り返しの世界ではなく、預言書によって厳密に運命が定められているそうですが、無理やりこじつけると、涼宮ハルヒ的世界観と言えなくもありません。


5 多動性注意欠陥障害との関係
 アリスは「ちょっと変わった子」として描かれます。周囲の人間は退屈で頭が固く、世間体ばかり気にして、アリスはうまく溶け込めません。そんなアリスが信じるのが、生前の父親に言われた
「アリス、お前は変な娘だ。しかし、優れた人間は皆どこか変だ」
という言葉です。
これってやっぱりADHDの事なのかなあと思います。

 じゃあ世の中の人間が全員ADHDだったらどうなるんだろう?という世界が描かれるのかなあ、と勝手に思っていたのですが、
前述のとおり皆さん意外と常識人ばかりでした。

6 映像と音楽について
 素晴らしかったです。綺麗でした。最初の穴に転落するシーンが暗くてよく分からなかったのですが、3Dだとあの辺の表現もきっと凄いのでしょう。白の女王可愛いし、もう一度観にいこうかな……


 30分くらいで殴り書いた感想なので、誤字脱字や事実誤認が多々あるかもしれませんが、とりあえずこんな感想であります。
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万世橋の欄干で懸垂

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